日本の核兵器開発についての米議会報告書

人情紙風船 - おこじょの日記でメモっといた奴、うっかり忘れるとこだったよ。日本も核武装を大いに論議すべき!と熱かったのは去年の秋までで、今じゃそんなことあったっけみたいなさめーた感じなんだけど。
毎日が報じてるね:http://mainichi.jp/select/world/news/20080524dde007030037000c.html

報告書はここ:http://opencrs.com/document/RL34487

サマリーだけ訳してみたよ。

日本は国際的に核不拡散支持であり、核兵器の不所持を誓ってきた。しかし、北東アジアにおける状況の変化、特に北朝鮮による2006年10月の核実験と中国の軍備拡大は、他国の攻撃に対する日本の脆弱性と独自の核兵器開発に関する問題を浮上させた。日本の政治における核兵器に関するタブーが破られ、政府高官や論者がこの問題を大いに話し合うべきだと促した。にもかかわらず、日本内外の識者の間では、日本が短・中期的には核開発をしないだろうとの見解がある。
この報告書は、日本が核兵器開発を実行する可能性について、その豊富な民間核利用施設の技術を検証するものである。また、現在利用している計画を軍用に転用する場合の問題点についても検証する。現在、日本は核兵器開発に不可欠ないくつかの必要条件を満たしていない。それは核兵器設計のための専門技術、安全な輸送法、機密保持のための諜報機関、核実験場である。さらに、民衆や専門家による反対意見、抑制的な国内法や慣習、いままでの外交方針を放棄することによる損失など、法的・政治的な限界についても検証している。
日本が核放棄から転換した場合、米国の東アジアにおける政策に大きな影響を与えるだろう。日本の意思決定に影響する要因、とくに米国の安全保障の関与について分析し、日本における核論議が米国の防衛利害にどのように影響するか考察した。世界的に見て、日本が核拡散防止条約から離脱することは、国際的な不拡散体制を大いに損なうだろう。地域的には、日本の核武装は中国、韓国、台湾における軍備拡張につながりかねない。インドやパキスタンは、自国の核開発能力の近代化や拡大をせざるをえない。米国の支持なく日本がこのような決意をした場合、それはすなわち米国の日本防衛に対する不信の表れである。日米協力体制の希薄化は、東アジアの政治的均衡を崩し、中国の覇権を台頭させる恐れがある。こうした影響は、アジア太平洋地域の安全保障を大きく損なう可能性がある。この報告書は、随時更新される。

えーと、要するに調子こいて核開発とかぬかすんじゃねーぞ、ってアメリカは言いたいわけですかね。