「変化」の視点が欠落している

大学生たちを企業に提供すべき商品、大学を商品を準備する機関としてみているようなのに、カネの問題を全力でスルーするってどーよ?子供たちに海図と羅針盤を持たそう – 山口 巌 – アゴラ

まとめると、大学生が就職難なのは将来の「就職」を見据えたキャリア教育を中学生ごろからやってないのがいかん、将来のつく仕事に応じた進学先を教えるべきという意見のようですよ。ついでに既に様式美と化した学校の教師は社会を知らないうんぬん、だから家庭がしっかりしなければだとさ。しかも筆者は息子さんが獣医になりたいと言い出して、いろいろ調べたのがいい経験になったと自賛。

とはいえ、大学選びのときは魅力的に感じたキャリアが、いろんな状況の変化で就職活動のときにはすっかりしょぼくなってることって大いにありそう。少し前には「国際」ってつく学科がおおはやりだったし、その後は「情報」、今は「環境」が流行ってる。その昔国際何とか学科を卒業した人たちは、今でも関連した職についてるのかな?
おまけに司法試験はほとんど受からないというリアルな現実を突き付けるべきとかなんとかって、なんかえらそうに言ってるけど要するに受かる見込みのない奴はさっさとあきらめろといいたいだけなのかね。
大学に入ってからいろいろ見えてくるものもあると思うんだ。むしろ、入学後に進路変更が柔軟にできるような仕組みにした方が、勉強のやる気がでて、かえって仕事の選択肢も増えるんではないかな。最初にどこの大学の何学科に入ったかで一生を決める方が、時代遅れじゃないのかな。