ついにアボリジニに公式謝罪。

BBC NEWS | Asia-Pacific | Australia apology to Aborigines

ラッド首相は、アボリジニに対する過去の政府の間違った政策について、議会で公式謝罪したんだって。すごいね。アボリジニからは、賠償について触れないのは不十分だという批判もあるみたい。せっかくだから、訳してみよう。

全文はこちら:BBC NEWS | Asia-Pacific | Full text: Apology to Aborigines

今日ここに、人類最古の文化のひとつである、この地の先住民族をたたえる。
我々は、過去の加害を反省する。
我々は、奪われた世代に対する加害、わが国の歴史の傷ついた一章、について反省する。
過去の過ちを正すことでオーストラリアの歴史に新たな一ページを開き、自信を持って未来へと進むときが来たのだ。
我々は、同朋に対し深い悲しみ、苦しみ、損害を与えてきた過去の議会や政府による法や政策について、謝罪する。
アボリジニやトレス諸島民の子どもたちを家族、共同体、故郷から切り離したことをとくに謝罪する。
これら奪われた世代とその子孫、残された家族の苦しみと痛みに対して謝罪する。
母と父、きょうだいに対し、家族や共同体を壊したことを謝罪する。
誇り高い人々とその文化に対し屈辱と辱めを与えたことを謝罪する。
オーストラリア議会は、国をいやす一環としてこの謝罪が受け入れられることを謹んでこいねがう。
未来に対し、この偉大な大陸の歴史に新たな一ページが刻まれることを決意する。
今日、我々は過去を認めることですべてのオーストラリア人を包む未来を築く一歩を踏み出す。
それは、この議会が過去の不正が二度と起こらないように解決する、未来である。
すべてのオーストラリア人が、先住民であるなしにかかわらず、両者の間の平均寿命、教育達成度、経済的な機会などの差を縮めるという決意に向かっていく未来である。
継続する問題に対し、古いやり方が失敗しても新しい解決の可能性を期待するという未来である。
どんな由来を持つオーストラリア人でも、真に対等なパートナーとなり、この偉大な国オーストラリアの新たな歴史を刻むための責任を持つという未来である。

すごい、格調高いね。全然「自虐的」なんかじゃないジャン。未来に向かっていこうという希望が見える感じ。ちなみに、議会では拍手がすごかったらしいよ。アボリジニ出身の議員がいないのは、残念だけど。