創造論に反論する

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「ただの仮説:進化論とアメリカの魂との戦い」という本を、ブラウン大学生物学教授のKenneth R. Miller氏が書いてるそうだ。アマゾンの英語レビュー見るとなかなかおもしろそう。

この著者が本を書くきっかけになった事件は、2004年のジョージア州における公立学校の理科の教科書をめぐる裁判だそうだ。ミラー氏は問題となった理科の教科書の著者で、進化論を擁護する立場で証言をしたわけだけど、その時に創造論者に「(進化論は)ただの仮説。私たちは絶対に勝つ」と自信満々に言われたんだって。裁判は創造論者の敗けだったけど、彼らの自信の根拠がなんなのか、それが執筆のきっかけらしい。

ミラー氏によると、創造論者にはいくら理屈で進化論の証拠をつきつけても、どうしても納得しない人々がいる。彼らは科学そのものに不信と不安を抱いていて、どんな化石もどんな実験をもってしても納得しない。信仰よりも強固な考えで、「進化論が答えではありえない」と思っている。創造論者にとっては進化論はただのとっかかりで、究極の敵は科学的な思考であると。合理的な原則に従って真実を見出すことを破壊しようとしている、と警鐘を鳴らしてるそうだ。

近頃日本でも専門的な知識や専門家の意見を軽視して、素人の直感や感情を重視する傾向があるなあと思うので、読んでみようと思うのでした。