「南京の善良なナチス党員」の映画

ジョン・ラーベの映画がドイツで公開されたそうで。
BBC NEWS | Asia-Pacific | 'Good Nazi of Nanjing' sparks debate

As Germany and Japan were allies, Rabe used his Nazi party membership to do all he could to protect civilians in the zone - including sheltering 650 refugees in his own house and garden.

With a flash of his swastika armband and through sheer force of personality, he intervened in acts of looting and attempted rape by the Japanese troops.

The diaries of this unlikely and unsung hero only became public knowledge in the late 1990s, when they were published in Germany. They have now been made into a film, simply titled John Rabe.

The biopic, which premiered recently in Germany, may stoke historical tensions between Beijing and Tokyo. But it is hoped that Rabe's story may renew debate and ultimately help heal old wounds.

日独は同盟関係にあったため、ラーベは自身のナチス党員としての立場を使って、自宅や庭に650人の避難民をかくまった。
鍵十字の腕章と自分自身の決意で、彼は日本軍の略奪と強姦に立ち向かった。
この奇妙で目立たない英雄の日記は、90年代にドイツで出版されるまで知られていなかったが、今回「ジョン・ラーベ」という名の映画になった。
ドイツで公開されたばかりのこの映画は、日中の歴史的緊張を高めることが懸念される。一方で、新たな議論を呼び古傷をいやす手助けとなることが期待される。

俳優の香川照之氏が朝香宮を演じてるそうです。

During the Tokyo War Crimes Tribunal in 1946, Prince Asaka denied any massacre of Chinese and said he had never received any complaint about his soldiers' conduct.

Controversially, the film speculates on his involvement in the decision-making process.

Teruyuki Kagawa says: "When faced with this film, many people will be shocked [to learn] the Japanese carried out such cruel acts.

"I think Japanese people will find the two hours very hard [to watch]."

1946年の東京裁判で、朝香宮は中国人の虐殺を否定し、軍の行動について抗議を受けたことはないと語った。
しかし、映画では彼が意思決定にかかわっていたことを示唆する内容となっている。
香川氏は「この映画を見ると、日本人がこんな残虐なことをしたと知ってショックを受ける人も多いだろう。日本人はこれを2時間見るのはつらいとおもう」と語った。

ナチス党員が人道的なふるまいをしたからと言って、ナチスが行った人道上の罪がなくなるわけではないけど、ドイツ人の中にはそう受け止めたい人もでるのかな?ちょうど杉原千畝氏の行為が賞賛され、まるで戦前の日本人が立派であったかのように称えられるように。

ところで、過去に日本人がひどいことをしたと認めると、それは日本人すべてがひどいとみなされることを容認することだという意見て、よくあるよね。自虐史観とかいってるあれ。香川氏の発言もそれを意識してるんだろうか。どちらかっていうと、ワタスは人はそのおかれた状況によって狂ったことをやってしまうことがあって、それは民族とか国とかにかんけーないんじゃないかと思うんだよね。パレスチナでも、イラクでも、アフガニスタンでもどこでも、戦争のあるところには必ず狂気がある。いや、狂気に陥らないと戦争なんてできないのかも。

だからね、二度と狂気に身を任せたりしないぞって決意を促すためにも、この映画が日本でも上映されるといいと思うよ。