ドキュメント高校中退

すげー気になってた本だったんで、子どもと一緒に読んだよ。うちの子いわく、すごく暗くなれる本。

ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書)

ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書)

これ読んで、保育園から小学校にかけてみてきた子どもの同級生たちが、いったいどんな苦しい生活をしてきたのかしのばれ、心が痛んだ。ある子は、朝から食べずに登園していた。ある子は、休日に親に食事を用意してもらえなくて、うちでよく食べてた。ある子は、機嫌がいい時とキレる時の落差が激しかった。この本にでてきた高校中退して困難な生活を送る若者と、重なり合ったよ。ある子は、うちの子が一緒に絵本読もうよ、というと読めないからゲームの方がいいといった…歯を一回も磨いたことないって子もいたな。小学校も高学年になっていくと、そういう子たちと疎遠になってしまった。

学校でも、先生たちは勉強についていけない子たちにおおむね冷たく、教室の後ろでボーっとしてる子がいたな。ひとクラス10人くらいにしてれば、あの子たちにも目が届いたんだろうけど。保育園で仲良くしてた時はふつーの子だと思ってたのに、いつのまにか見えない壁ができてた。

自分の親が完ぺきだったとは思わないし、自分も素晴らしい親だなんて思わないけど、努力することの意義を伝えてくれ、基本的な生活習慣をつけさせただけでも、どんなに今恵まれることができたことか。

子どもには、ぜひ人の役に立てる人間になってほしい。