多数派ラブだった人々

今をさかのぼること3、4年前、まだ安倍晋三氏が総理大臣だったころ。あのころは自民にあらずんばヒトにあらずてな人々がネットで盛んに活動していて、行き過ぎたジェンダーフリーとやらを攻撃していたなあ。今は何をしてるんだろう。

当時教育基本法改正がらみで政権批判的なことを書いたりしとったんだ。そいで、今思い出してもすげー面白い「批判」を受けたことがあった。そのブロガー氏は、なんかの新聞の世論調査を引いて、自分はそのすべての調査項目で最も回答者が多かった答えすべてに当てはまっているので、よってご自分は「日本人の多数派」である、多数派でないおめーさんはおとなしくしてろ、とご意見くださった。

その方は、ご親切にもワタスがいかに「反日」であるかをお示しくださったようだったが、あるアンケート結果と自分の意見がたまたま一致したくらいのことが多数派とやらのよりどころなら、少数派で大いに結構と思ったものだ。

そして2009年秋に自民党が与党でなくなったわけだ。民主党ラブだった人々の方が多数派に属すようになったが、ワタスが知らないだけかもしれんけど、政権批判をする人の所へせっせと捨てコメをする人々がずいぶん減った気がするんだ。あれはほとんど宗教的情熱すら感じる行為だったネ。

むしろ、政権批判側にCO2削減で日本沈没とか、普天間基地の見直しで日本沈没とか、永住外国人地方参政権付与で日本沈没とか、選択的夫婦別姓容認で日本沈没とか、アレな人々がいるような。こうやって並べてみると、問題になってることと「日本沈没」との隔たりが大きすぎて、なんか笑っちゃうな。1945年の8月には、正しい意味でほとんど「日本沈没」してたんだから、あれに比べたら今の状況が沈没にほど遠いくらいわかりそうなものなのに。

とんちんかんな批判しても、批判するのはアレな人々という印象を与えるだけじゃん。それよりは、正攻法で批判しようよ。マニフェストに書いてあったこと、ちゃんと守れよ!ってさ。