首相の座の耐えられない軽さ

鳩山首相、辞任しましたねー。もはや日本の首相は1年以内に辞めるのがお約束になったようです。まったく、タイのアビシット首相の根性を見習ってほしいくらいですよ。首都がデモ隊であふれかえって、軍と衝突して死者が出たってやめないんだから。
では、いやみなTimesの記事でも紹介しましょう。The Times & The Sunday Times

Mr Hatoyama certainly wanted to move the Futenma airbase off Okinawa; his party and supporters wanted it too, and he had the mandate of an overwhelming election victory.

By changing the plan, or leaving it as it was, he was inevitably going to cause great upset to one side or the other – the simple question for Mr Hatoyama was whom he could least afford to annoy.

By choosing to stick with the original plan, he has infuriated Okinawans, disillusioned his own voters, and drastically shortened his own political life expectancy.

The alternative was to upset the US Government, but this was the more frightening alternative. So fundamental has the US security umbrella become to Japan’s sense of itself that is overrides all else – even the wishes of its prime minister, ruling party and voters.

鳩山氏、そして彼の党と支持者は確かに沖縄から普天間基地を取り除きたかったに違いない。それは選挙での大勝で任されたことだった。現行の計画を変更するにせよ、そのままにするにせよ、彼は誰かを大いに不快にせずにはすまされず、問題は誰を不快にするかであった。現行の計画を守ることで、彼は沖縄の人々を激怒させ、支持者をがっかりさせ、政治生命を激減させた。しかし、米国政府を不快にするのはもっと恐ろしかった。米国の安全保障の傘は日本の自意識そのものと一体化してしまい、首相や与党、有権者の望みさえ退けてしまったのだ。

えーと、この記事ではまるで日本の首相が米国の言いなりになるしかないみたいに書かれてて、すげー不愉快なんですが。だいたいさ、現行計画で進めるって合意したって、いつどんな形で工事始めるとかなーんも決めてないジャン。地元の合意なしに、勝手に工事なんか始められるのかい?そうは問屋がおろさないよねー。住民と衝突して、場合によっては流血沙汰になってでも進めなければならない、と覚悟しての決断とはとても思えないなあ。

まあ、だからやめちゃうんだろうけどね。