「リベラル」な差別主義者

ニューヨークの9.11から9年、排外主義の伸張にはうんざりさせられる。グランド・ゼロ近くでのイスラムセンター建設計画に対する反対運動に始まり、コーラン焼こう会だとか、フランスでのロマ排斥とか、もうほんとに嫌になる。しかし、日本みたいに排外主義への批判の声がメディアに取り上げられづらいのとちがって、米国では批判にも一定の場があるのがいいね・・と思ってたら、そーでもなかったぞ。
リベラルで知られたThe Republicのオーナーのこの論説、かなりひどい。ムスリムたちが、彼らの宗教の名のもとに行われる虐殺に対して、抗議行動をしないことを非難するのだ。
The New York Times Laments "A Sadly Wary Misunderstanding of Muslim-Americans." But Really Is It "Sadly Wary" Or A "Misunderstanding" At All? | The New Republic

This intense epidemic of slaughter has been going on for nearly a decade and a half...without protest, without anything. And it has been going for decades and centuries before that.

Why do not Muslims raise their voices against these at once planned and random killings all over the Islamic world? This world went into hysteria some months ago when the Mossad took out the Hamas head of its own Murder Inc.

But, frankly, Muslim life is cheap, most notably to Muslims. And among those Muslims led by the Imam Rauf there is hardly one who has raised a fuss about the routine and random bloodshed that defines their brotherhood. So, yes, I wonder whether I need honor these people and pretend that they are worthy of the privileges of the First Amendment which I have in my gut the sense that they will abuse.

15年以上も、いや何十年、何百年にもわたって虐殺が繰り広げられたのに、抗議一つない。イスラム世界で広く行われている、こうした計画的な無差別殺人に対して、なぜムスリムたちは声を上げないのだろう。数ヶ月前、モサドが殺人株式会社のハマス幹部を拉致したときは、ヒステリーに陥ったのに。正直言って、ムスリムにとっては同朋の命は安いものだ。イマム・ラウフ(NYイスラムセンター計画の中心人物)とその仲間のムスリムで、彼らの宗教に特徴的な日常的殺戮について抗議した者は誰もいない。だから、彼らが濫用するに違いない憲法修正第1条(表現・信教の自由)に値するふりをしたり、彼らをを尊重する必要があるのか疑問に感じる。
頭沸いてるんですかね?この人は。米国籍を有するムスリムでも、イスラムの名のもとに行われたテロに抗議しない限り、表現の自由なんて与えられないって言いたいわけですかい。はあ?あんた何様?あんたの耳に抗議の様子が入らないからって、人様の人権の範囲まで決めつけるのはどーよ。
じゃ、キリスト教の名のもとに行われた戦争や殺戮は、全部クリスチャンが責任とってきたんですかね。