押尾事件で思ったこと

芸能人が被告の裁判員裁判で、いろいろ注目されてる事件ですが、産経ニュース等の報道見てて感じたことを若干。
まずは被害者女性の知人男性の証言:http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100906/trl1009061143003-n1.htm

証人「彼女が『変なのと付き合ってるんだよね』と言ってきました。『変なのって何?』と聞くと、『性癖が』と言われました。『道具か何か使うのか』と聞いたら、『薬を飲ませたがるんだよね』と言う。私は『薬ってシャブか』と聞きました」
〜中略
《田中さんは「薬を飲ませたがる」という男の名前を、最後まで証人に明かさなかった。しかし、以前に押尾被告について話したときに使った「取り巻きが大きい」という表現を、このときも使用したという》

 検察官「あなたは、その言葉を聞いてどう思いましたか」

 証人「その男が、金を持ってる奴だと思いました」

被害者の女性は、押尾氏が危険な人物だと思いつつも、「取り巻きが大きい」(自分にメリットがある)ことを優先して、薬物を断りきれなかったみたいだ。

押尾氏と以前交際していて、薬物を使用した女性の証言では:http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100906/trl1009061347011-n1.htm

《女性は当時、米ロサンゼルスのホテルに押尾被告とともに滞在していたという》

 検察官「どういう流れで、飲むことになったのですか」

 証人「えっと…。誘われて…

 検察官「誰からですか」

 証人「押尾さん」

〜中略
《女性は2日後の3月19日にも、押尾被告に勧められてMDMAを飲んだという。男性検察官に「2日前に倒れたばかりなのに、飲みたくないと思わなかったのか」と尋ねられると、「思ったんですけど、彼のことが好きだったし、雰囲気を壊したくなくて飲みました」と答えた》

この証言をした女性は、薬物服用後に気分が悪くなって倒れたのに、再度勧められると断れなかったといってる。嫌われたくなかったようだ。運が悪かったら、この人だって命を失っていたかもしれない。

自分が有名人だったりお金を持っていたり、いわゆる力のある男性だと思って、交際してる女性の「弱さ」につけこんだ卑怯な行為だと思いますた。女性の側だって彼をある意味「利用」してるんだからお互い様だ、とはいえない非対称な力関係を感じますな。だって、彼の「取り巻きが大きい」とすれば、圧倒的に不利なのは女性の方だもんね。二人きりの状態では、断る勇気がなかったのを責められないと思う。
被害者の女性が亡くなったりしなければ、彼の女性に対する暴力は今でも続いてたのかも。証言だけからだけ推測すると、彼は女性たちを人として見てなかったようだ。金を出してるんだから、何してもいいだろうくらいに思ってたんだろうか?