あわれ、子ども手当

自民党公明党が強力に反対してた子ども手当が、児童手当に戻るそうで。http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2011080400021

民主、自民、公明3党の政調会長が合意した子ども手当の修正ポイントは次の通り。
 1、2012年度から児童手当を復活。子ども手当の名称は11年度中は存続
 1、所得制限の対象世帯は年収960万円程度以上
 1、現行制度の期限が切れる10月分から新たな額を支給
 1、支給額は、3歳未満と第3子以降の3歳〜小学生が月1万5000円、3歳〜小学生と中学生が1万円(2011/08/04-01:21)

ワタスは、家庭の個々の状況にかかわりなく養育を援助するという、子ども手当の主旨には賛成だったので残念。制度が変わってまた事務手続きが大変になるし、役所の人たちが気の毒だなあ。制度発足時には外国人が大量の子ども手当の申請に来た!!とかセンセーショナルな取り上げられ方をしたけど、結局大した問題にならなかったみたいだし。震災や何やらで、子ども手当があれば助かるという家庭も増えたんじゃなかろうか?自民党公明党がなんでこんなにしつこく反対したのか、よく理解できない。
まあ、自民党が反対するのはわからんでもないが(たぶん子育て世代より年齢が上の人々の利益優先だから)、一応家族とか子育てとかに理解がありそうな公明党が反対するのが、なんか解せない。支持者の中にも手当がもらえて助かったっていう人もいたんじゃないのかね。
子ども手当への一番説得力のある批判は、「同じ予算額を使って子育て環境をよくするべき」だろうと思う。保育所を増やして待機児童を減らすとか、学童保育を充実させるとか、産後にお手伝いサービスが受けられるとかさ。でも自民・公明政権時には、こーゆー制度の充実ってあまりはかられなかったよね。まっとうな批判をしても、民主党から「でもおめーらなんにもしなかったじゃん」と返されたら、そこでおしまいだ。だから、子どもを社会で育てるという発想がなんちゃらみたいな、変な話になってしまったのかもね。
次のターゲットは高校無償化だろうか?これも朝鮮学校に適用しないなんて話になってしまい、手放しでほめられないものになってしまった。そもそも、義務教育を終えたあとどんな勉強をしたいか人それぞれなんだから、多様な勉強の機会があっていいじゃん。教育内容がどーたら言い出したらきりがないんだし、学生が自分で是非を判断すればいいことでは?それはともかく、それでもこの制度で助かってる家庭は多いだろうと思うよ。少しでも多くの子どもが進学をあきらめずに済んで、彼らがよりよい条件の仕事に就くことができれば、万々歳じゃないの?
財政難だから子育て支援よりも財政再建を優先すべきって、どこぞのTea Partyとクリソツですよー。