公平性が担保された社会=完全実力主義な社会、そんなの耐えられないよね?

はてなブックマーク - 『ネットと愛国-在特会の「闇」を追いかけて』安田浩一(講談社)-ワッタり☆ガッタり
気の弱そうな普通の人が抱える「レイシズム」つうのは、いわゆる「逆差別」て言葉に表れてると思うんだ。それは、自分が本来享受すべきである「権利」が、権利を主張するマイノリティによって不当に奪われ、みじめな境遇(何者でもない自分)に甘んじなければならないという屈辱でしょ。マイノリティが権利や公平な取扱いを主張すればするほど、燃料が投下され、怒りが増幅する。なぜマイノリティが権利を主張するのかという背景なんて、かんけーないよ。だって主張すること自体がいけないことだから。彼らの主張通り、人が性別や生まれや人種やその他もろもろによって差別されず、本当に才能や努力だけで評価されるようになったら、いったいどんな社会になるか?
性別や生まれや人種やその他もろもろに関わりなく、完全に平等な機会が与えられたにも関わらず、結果的にみじめな何者でもない存在になってしまった自分はいったいどーすればいいんですか?みじめな何者でもない自分は、与えられた機会を無駄にした、ただのダメ人間であることが、公明正大で客観的な基準のもとで明らかになってしまうではないですか。そんな究極の自己責任社会を作ろうとするサヨクは、まさに「世界の破壊者」でしょ?
そんな厳しい社会で暮らすよりは、マイノリティによって不当に弾圧されてる自分を受け入れる方が、よほど楽ちんだ。だって、自分の現在の立場は自分のせいじゃないんだから。
こーゆー思考になってる人々に、「甘ったれるんじゃねぇ!」って言っても無駄だと思うんだよね。だって、魂の救いを求めてるんだからさ。マイノリティに責任転嫁をしてる差別主義者なんぞに与える魂の救いなんてねーよ、っていう気持ちはあるんだけど、そこをぐっと抑えて考えてみるに、ここはひとつ「宗教」の出番ではないかな。
こんなんどーですか?聖書からですけど。
http://www.bible.or.jp/vers_search/vers_search.cgi?&cmd=search&trans=jc&book=mat.new&chapter=6&vers=26&flag_back=1

マタイによる福音書 / 6章 26節
空の鳥を見るがよい。まくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる。あなたがたは彼らよりも、はるかにすぐれた者ではないか。

やっぱ駄目でしょうか…だけど、「あなたはダメでもみじめでもない」って受け止めてくれる誰かがいれば、ほとんどのレイシストは治るんではないかと思ったり。ただし、レイシズムあおってる政治家や言論人はこの中に入らないよ。彼らはわざとやってるんだからねー。