さあ、うづくしい国へ。

斜に構えた視点が面白くて、つい拝見してしまうssd's diary。そこの過去記事で、http://ssd.dyndns.info/Diary/2007/06/post_286.htmlてのがありました。2004年の1月に富士市の病院で34歳の女性が亡くなったことに対して、検察が担当医を不起訴処分にしたことを不服として家族が検察審査会に申し立てをしたと。審査会では、不起訴不当の議決をして検察が再度捜査を行うことにした、というもの。

ワタスは、検察が不起訴とした事例が再度起訴するのが妥当かどうかは、判断できません。て、あたりまえか。

しかし、この検察審査会てやつ、今まで知りもしなかったけど、なんつうか妙なものですなあ。http://www.courts.go.jp/kensin/seido/sinsakai.html

選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が,一般の国民を代表して,検察官が被疑者(犯罪の嫌疑を受けている者)を裁判にかけなかったこと(不起訴処分)のよしあしを審査するのを主な仕事とするところです。
 これまでに検察審査員又は補充員(検察審査員に欠員ができたときなどに,これに代わって検察審査員の仕事をする人)として選ばれた人は約50万人にもなり,多くの人たちが国民の代表として活躍しています。

□審査はどういうときに行われるのか
 犯罪の被害にあった人や犯罪を告訴・告発した人から,検察官の不起訴処分を不服として検察審査会に申立てがあったときに審査を始めます。
 また,検察審査会は,被害者などからの申立てがなくても,新聞記事などをきっかけに自ら審査を始めることもあります。

□審査の方法は
 検察審査会は,検察審査員11人全員が出席した上で,検察審査会議を開きます。そこでは,検察庁から取り寄せた事件の記録を調べたり,証人を呼んで事情を聞くなどし,検察官の不起訴処分のよしあしを一般国民の視点で審査します
 また,検察審査会議は非公開で行われ,それぞれの検察審査員が自由な雰囲気の中で活発に意見を出し合うことができるようになっています。

〜中略
□これまでに審査した事件は
 これまでに全国の検察審査会が審査をした事件は14万件に上り,その中には,造船疑獄事件,サリドマイド薬禍事件,水俣病事件,羽田沖日航機墜落事件,日航ジャンボジェット機墜落事件,薬害エイズ事件脳死臓器移植事件,豊浜トンネル岩盤崩落事件,雪印集団食中毒事件,明石花火大会事件といった社会の注目を集めた事件もあります。
 また,検察審査会が審査した結論に基づいて,検察官が再検討の結果起訴した事件は,1,200件を超え,その中には,懲役10年,懲役8年などといった重い刑に処せられたものもあります

太字はワタスがいれやした。ここでいやな想像。仮に、医学的にまっとうな処置をしたけど不幸にも亡くなった方がいたとします。検察は治療をした医師を不起訴とします。でも家族はどうにも納得いかず、マスコミを巻き込んで一大キャンペーンをはり、これがきっかけに検察が再検討して、結局起訴。えんえんと裁判が行われ…なんてありえないか?

検察審査会のメンバーって全員素人みたいだけど、専門性が要求される例なんかどうやって判断してるんだろう。それに、個人的に思うのは医療って刑事事件でいいの?ってこと。そもそも病気やけがを治療しなかったら、死んじゃったり後遺症が残ったりするのが当たり前な状況で、その処置のやり方だけを過失とするのはなんか無理じゃないの?輸血の血液取り違えたとかは、過失かもしれないけど、それってわざとじゃないだろうし、病院全体で仕事の進め方がまずかった、みたいなそんなかんじじゃないのかなあ。交通事故とはあきらかに違う気がするんだけど。

とにかく、ワタスが審査会のメンバーに向かないことだけはわかったYO。