柄にもなく考察してみる。

なんつうか、ネットじゃ秋葉原事件の背景として劣悪な職場環境や、失業への不安が引き金になった、みたいな意見多いね。
ワタスも基本的には同意なんだが、付け加えたいのが今の日本じゃいったん「負け路線」にのっちゃうと、そのままどんどん負け続けちゃうことも絶望を深くしてるんじゃないかと思うんだよ。この手の無差別殺人の加害者が、「若い男性」ってのも気になる。
気づいてる人は何をいまさらと思うかもしれんけど、今の日本の権力者って、ほとんどが「大卒の中高年男性」じゃん。さらにオプションとして、「立派な血筋」があれば完璧だよ。女性だって出世してる人もいるじゃないかといわれるかもしらんが、たとえば櫻井よしこ氏とか内館牧子氏とか。彼女らって、「大卒の中高年男性」の意見を純度高くしたのを積極的に広めてませんかね?何が言いたいかって言うと、要するに完璧に中身がおじさん化してるんだよ。だから「受け入れられている」。
いっちゃあなんだけど、「女性」は生まれつき権力の中枢から疎外されてるので、こんなはずではなかったと社会に憎しみを向けることが少ないのでは?それに対して、男性は子供の時から「勝つ」ことが求められているので、もはや勝てないとわかった時の苦しみが尋常でないのかも。もちろん、ほとんどのひとは「勝てない」のだから、何らかの折り合いを自分のなかで付けてるんだけど、みんながそうできるわけではないし。
大変残念なことだけど、お金がなければ「勝つ」ために必要な「学歴」や「立派な血筋」の方とのお付き合いもできない。20代半ばになれば、だいたい自分の未来が見えてしまう。それでやけを起こす人だって、でないとは限らないよね。ワタスには、彼らはイラクやアフガンで自爆テロやってる人達と、心根の部分で同じように見える。
じゃ、今何が大事かっていうと、やっぱ「基本的人権の尊重」でしょ。立派な血筋の大卒の中高年男性だけが「人間」なんじゃなくて、みんな「人間」なんだからさ。人間らしく生きたいよね。