脆弱なる精神

近頃の騒ぎ(国籍法改正やら、トンデモ防衛省高官だとか)見てて、ふと浮かんだ言葉。なんつうかねえ、両親が未婚で父親が出生後認知したら母親が外国人でも日本国籍がとれる、ってだけでなんか大げさなんだよ。「偽装認知が横行」して「外国人が押し寄せ」て、「日本が崩壊する」とかさ。そう言ってる方々の考える「日本」ってそんなにもろいんだ。ちょっと前までも夫婦別姓を認めると日本が崩壊とか、ジェンダーフリーで日本が崩壊とか、DV防止法で日本が崩壊とかもあったよね。日本が大好きなはずなのに、日本人を信用してないように見えるんだよ。必死になって守ってやらないと、崩れ去ってしまうほど儚いみたいな。どんなHumpty Dumptyですか?
ちなみに、いまじゃ公立小学校で親のどちらかが日本人じゃない子、なんてクラスに1~2名はいるくらいふつうのことだよ。当たり前のことだけど、その子たちもいろいろ。お利口さんもいれば、暴れん坊もいる。両親とも日本人の場合と、どこも変わりないよ。ワタスは日本で生まれて、これからも日本で暮らしていきたいと思うならどんどん日本国籍を与えればいいのに、って思うね。たまたま日本人から日本で生まれた、ってだけでなんでそんなにエラそうにできるんだい?
トンデモ防衛省高官もさ、「日本をいい国だと思ってないと戦えない」とか言っちゃって、何泣き言言ってるんだ!貴様の甘えた根性をたたき直してやる!と言いたくなったよ。過去は変えられないけど、未来なら変えられるジャン。いい国と胸が張れるように、お前さん自身が努力すればいいだけじゃない。ちゃんとしたのかい?努力ってやつをさ。まあ、してたらあんなマンガみたいな辞め方してないと思うけど。
国を憂いている割にはなんか悪いことの原因を外に求めすぎっていうか、うまく言えないけど。空回りしてるっていうか。自己肯定感が低いっていうか。別に、今の日本のいいところっていっぱいあるじゃん。みんな長生きしてるとか、識字率が高いとか、毎日テロにおびえなくても暮らせるとか。第2次大戦末期なんて、食べ物が配給で腹ペコ、学校はお休み、毎日空襲にびくびくする、でいいことなんかなかった(と親が言っていた)。
なんとなく、先行き不透明な世相だから、極端に走っちゃう人もいるんだろーなー。足を地につけようぜい。