ああシバキ主義

こないだ朝のニュースを見てたら、JALの経費節減の取り組みが紹介されてた。一番びっくりしたのが、客室乗務員の控室の気温を20度に設定して、年間60万だかを節約したってとこ。乗務員のみなさん、寒がってて気の毒だった。膝に湯たんぽのっけて仕事って、あんまりだろう。インタビューされてた人も、寒いので厚着していますなんて言ってた。
JAL全体から見たら、60万なんてはした金じゃないのかね。それっぽっちのために、わざわざ乗務員さんたちに辛い思いさせることに何か意味があるのかしらん。上の方の人たちが、「こんなに節約してるぅ〜!!」ってキモチよくなりたいだけじゃないのかね。寒いの我慢させて体調不良で休まれる方が、よほど経済的損失ではないのですか?
本当に有意義かどうか分かんないけど、とりあえず我慢をするとなんかいいことがありそうに思っちゃうのって、いかにも日本人らしい(皮肉)。美しい伝統でしょうか。
ガラスのうさぎ」って小説に、戦争中の物不足で兄だか父親だかのお古のランニングを下着代わりにしなければならなかった主人公の少女が、ランニングにお花の刺繍をして学校に着て行った場面を連想させた。そしたら少女は先生に見つかって戦争中に刺繍なんてけしからんと言われ、泣く泣く切り取るんだな。そこを読んだとき、小学生が下着に刺繍をしたくらいで戦争の勝敗が決まるわけでもないのに、とんでもねーことしやがると思った。なんか根底にある意識がおんなじだなあ、と思った次第。
てことは、JALもお先まっくらなんでしょうか…