15日のコメントへのお返事

id: zames_makiさんどうも。お返事が長くなったので、記事にしました。
はじめに、「日本人」と言われましても、それが日本国籍を有する人のいったい何%に当たる人を指してるのかいまいちわからないんで、「あなたは日本人が外国人を受け入れていると思っているのですか?」と聞かれても、お答えしかねます。「日本政府の方針」として外国人を日本人同様に受け入れているか?という質問なら、答えは今のところNOですね。
日本人の中にも、いろんな考えの人がいると思うので外国人を日本人同様に受け入れてよい、あるいは受け入れるべきと考える人もいるでしょうし、受け入れるべきではないあるいは受け入れてはならないと考える人もいるでしょうね。

>せっぱつまった人に対して、同じ人間としてみない
森永氏は同じ人間として扱うべきだからコストがかかると言っている。今の日本政府や経団連の姿勢は、同じ人間とは考えずいつでも放り出せる労働機械として制度で制限し、そう考えるから社会的コストは安いと考える(これは現在の話)。貴殿はそれを理解しているように思えない。

日本政府や経団連が安価な労働力としての外国人労働者を求めているであろうことはわかります。本文中でとくに触れてませんでしたので、誤解があったようです。

>外国人は日本人のお荷物だ
移民は外国人ではなく将来的日本人と考えるべきだ、もし将来的にもいつでも放り出せる移民だけを考えているなら、それは不可能であることを勉強すべきだ。そしてそういう過酷なやり方は外国人労働者にも、その低賃金の圧力に曝される日本人未熟練労働者にもひどい迷惑だ。儲かるのは企業、混乱し迷惑するのは社会という事だ。もし彼らをちゃんと日本人として考えるなら、多大な社会的コストがかかるのはわかるはずだ。

「移民は外国人ではなく将来的日本人と考えるべきだ、もし将来的にもいつでも放り出せる移民だけを考えているなら、それは不可能であることを勉強すべきだ」というのは、どなたに対しての「勉強すべき」とのご意見でしょうか?移民にかかる社会的コストは、主に「税金」という形で賄われるかと思います。でもそれは、日本人だけが負担するわけではないですよね。外国人だって日本国内で消費をすると消費税払うし、給与をもらえば所得税を払うし、自動車を買えば自動車税を払うし。だから、一方的にコストを負担させられるばかりだというのはおかしいんじゃないかと。あと、外国人労働者の低賃金が日本人の賃金を圧迫するというなら、彼らに日本人と同等の賃金を支払うよう、企業に求めるのもアリではないでしょうか。ていうか、そのような法律で企業を縛るとか。

>移民受け入れの社会コストが「国民」負担の増加ばかりにつながるみたいな言い方はおかしい
企業に雇われ日本に定着した外国人労働者の家族の教育・福祉のコストは現実的処理としてその企業で面倒を見られるものではなく、社会でしか負担しようがないだろう。更にその子孫に関するコストは将来的・永久的に社会全体が負担することになる。それはコストと同時に本格的な多民族社会をもたらすという点で文化的にも変化をもたらす事になるだろう。

日本に定住した外国人の子孫は、日本社会にコストもかけるけど貢献もすると思います。日本人だって、子どものとき税金によって公教育を受けるわけだけど、長じては所得税払ったり、年金負担したりするじゃないですか。彼らだって同じでは?ワタスは文化的な変化は一概に否定するべきでないし、多様性をもたらすというメリットもあると思いますがね。

>「良さ」って具体的に何なのか
文化的変化は、価値観の変化でもある。もし本当に多民族社会になったら日本人の好む均一性、集団優先主義、勤勉さ、精神的潔さ、清潔さ、など全ての価値観に少しずつ異議が唱えられるだろう。それを指して「日本の良さが失われた」という人が多数でることはすぐに想像できることだ。ただし、それが良いか悪いかは日本国民全体が決める事で、国民の多数が変化をよしとするなら、そうなるとしか言えない。
 しかし日本のほんの一部の裕福な資本家の金儲けの都合で、それが何をもたらすか知らされないまま決定されるのはおかしい。それが将来的に社会の変化・文化の変化になる事が必然であることを理解せぬまま、国民の多くに賛意を求められるなら、それは酷い事としか言いようがないでしょう。

いやいや、「均一性、集団優先主義、勤勉さ、精神的潔さ、清潔さ」を大多数の日本人が好んでるとも限らないのでは。均一性のうっとおしさ、集団優先主義のウザさ、勤勉さの押し付けなどの息苦しさを感じる人だっているでしょう。ただし、声に出さないだけで。ワタスだって、表だって大声でいいませんよ。ケッ、って思うだけで。
「一部の裕福な資本家の金儲けの都合で、それが何をもたらすか知らされない」てのは、ちょっと違うんじゃないですか。移民の受け入れという、まだ試みられてないことの将来予測なんて、全部知ることなんてできないんですから。ただね、移民を受け入れようが受け入れまいが、将来的な社会の変化・文化の変化は避けようがないんでは?だって人間だもの。
だから、もっと多くの人が関心持って意見を出し合う必要があると思うんですよ。ワタスたちが、将来どんな国になってほしいかってことを。移民政策は決定事項じゃないし、いろんな意見があっていいと思います。
ただ、ワタスは外国人=害とみなすような排外主義は嫌いです。