新聞の投書欄てやつ

何気なく読んでいたら、69歳男性が高校無償化や子供手当の支給は、親が子供を自分で育てるんだという自覚を低下させ、虐待をふやし、子供は親に対する感謝の気持ちをなくすんだって書いてた。これって、どこかにテンプレでもあるんだろうか?

きっとこの人は頑張って子供のために働いて頑張ってきたんだろう。それはとても立派なことだし、きっとお子さんも感謝してるよ。それで充分じゃん。いい加減、自分より若い世代が自分よりも得しそうだからって、もっともらしい理屈をいうの、やめようよ。

うちの親は、子供の頃戦争で嫌な思いをしたのがよほど堪えたらしく、ワタスが言うことをきかないと「これだから戦争を知らない子は」とか「戦争なないだけでもありがたく思え」とか、理不尽なお説教を垂れてたんだ。だから、「昔は大変だった。もっとガマンすべき」っていう人にはつい反発しちゃうんだよねー。今は今で、昔にはない苦労があるんだからさ。なんかこれまえも書いた気がするけど。

昔だったら、ユニフォームが買えなくて野球ができない人はいっぱいいたかもしれないけど、いまはそれじゃ子供がかわいそうじゃん。昔は高校行かなくても就職先があったけど、今は高校でただけでは碌な就職先がない。どんどんまともな生活を送れるために必要なスキルがレベルアップしてるんだよね。親として、子供が将来生きてくに困らないものを身につけさせたいと思うのが人情だよ。残念ながら、公立の小中学校だけでは、たいしてたしにならんことが問題なんだ。塾もおけいこごともなしで来た子供が、参考書も買わずに教科書だけでそれなりの高校に進学し、しかも現役で国公立大に合格、就職もさくさく決めたぜなんてぜーんぜん現実味ないじゃん。今の60代以上の人で最後じゃないの?

たぶん、パソコンを買えないくらい困窮してたら、子供はきっと大学には進学できないし、大学での勉強もこなせないよ。勉強に必要なものすら、すっかり変っちゃったんだ。

実はさ、今の20代以下の人を見てると、これからますます大変な時代になるのに結構がんばってるなーとおもって非常にいじらしく思えてしまうんすよ。若者をなんていじらしいんだ見たいな目つきで見つめてる中年がいたら、それはワタスです。