今この世界を生きているあなたのためのサイエンス
筆者のムラー氏はカリフォルニア大学バークレー校の物理学教授。今第3講「原子力」の途中まで読んだとこ。文科系学生のための物理の講義録をもとに作った本とのことで、わかりやすいし、読みやすいね。こんな講義だったら、もっと物理が好きになれたかも。
昨今、核兵器さえ持てば日本も隣国から侮られずに済むのだ!と勇ましい意見の方々が見受けられるけど、本格的な核兵器は生半可な技術力では作れないことがよーくわかった。日本で作ろうと思っても、そもそも自前でウランが調達できないし。一番の同盟国のアメリカにでも技術供与してもらわんと、難しいんでないかね。アメリカが、日本の核武装を歓迎するとは思えないけど。勇ましい方々は、もしもアメリカが「日本の核武装は好ましくない。日米同盟を毀損する」とか言っちゃったら、どーするのかね。
ワタスには、かつてアメリカに2発も核兵器を落とされた日本が、アメリカの協力のもとで核兵器を開発するなんて、すっげー自虐ネタにしか見えないんですがね。
- 作者: リチャード・A.ムラー,Richard A. Muller,二階堂行彦
- 出版社/メーカー: 楽工社
- 発売日: 2010/09/02
- メディア: 単行本
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