受験のシーズンですが、一足先に卒業式のことなど

春が来ると、卒業式や入学式で国旗・国歌がやたらと話題になりますねえ。季節のお便りみたいなもんでしょうか。巷では、「偏向したニッキョーソのサヨク教師がいたいけな子どもたちを扇動し、国旗や国歌を侮辱しているのだ!」というお話がまことしやかに語られたりする季節。実際どーなの?そんな事態がしょっちゅうホントにあるの?で、調べてみたよ。
公立小・中・高等学校における特別活動の実施状況に関する調査について:文部科学省
これは昭和60年(1985年)に文部省がやった調査。

公立小・中・高等学校における特別活動の実施状況に関する調査結果の概要

○ 調査時期 昭和六〇年五月

○ 調査対象 公立小・中・高等学校(全日制)の全校 約三九、〇〇〇校
〜中略
(四) 昭和五九年度の卒業式において、国旗を掲揚した学校は、小学校の九二・五パーセント、中学校の九一・二パーセント、高等学校の八一・六パーセントであり、国歌を斉唱したのは、小学校の七二・八パーセント、中学校の六八・〇パーセント、高等学校の五三・三パーセントである

(五) 昭和六〇年度の入学式において、国旗を掲揚した学校は、小学校の八九・九パーセント、中学校の九〇・二パーセント、高等学校の八一・三パーセントであり、国歌を斉唱したのは、小学校の四六・四パーセント、中学校の六二・三パーセント、高等学校の四九・〇パーセントである。

すでに1985年時点で、大半の小中学校の卒業式や入学式では国旗・国歌が普及していたようですね。
次は平成14年(2002年) の調査結果。学校における国旗及び国歌に関する指導について:文部科学省

本調査によれば、前回の平成一三年春の調査に比べて全体として実施率が上昇し、平成一四年度入学式においては、国旗掲揚については、小学校九九・九%、中学校九九・九%、高等学校一〇〇%、また、国歌斉唱については、小学校九九・二%、中学校九九・三%、高等学校九九・八%の実施率となっています。

こと国旗・国歌に関しては、入学式や卒業式ではもうこれ以上普及しようがないほど普及しているといってよさげ。偏向したサヨク教師は絶滅危惧種です。今後はレッドデータアニマルとして、生息地の確保が必要と思われます。