Home-grown terrorists

ネットでは、日本社会の破壊をたくらむ外国の工作員が虎視眈々と機会を狙っているのじゃ!という意見をよく目にしていたのだが、実は危機は自らのうちにあった、つうのが「現実」だったのだなあとつくづく思うよ。1995年の地下鉄サリン事件、そして今回の原発災害。どっちも、ずっと我々の日常の中で見過ごされてきた危機だったのだよねー。アメリカじゃ、社会から疎外された市民が、過激思想にかぶれてテロ行為を行うのを上のタイトルのように呼んで警戒しとるんだ。訳すと、「国産テロリスト」かな。ネットではやりの「反日日本人」とはだいぶ趣が違いますなー。
ところで、「今こそ冷静に」という意見には、なんか違和感感じるんだ。いや、冷静ですが、何か?みたいな。「冷静に」いまの状況を感じ取っているからこそ、今後の行く末に不安に感じたり、子どもたちの将来を心配したり、それをもとに各自行動してるんではないの?マグニチュード7級の余震が起こる可能性がまだまだあり、しかも地震が起こるかも知れない地域にはまだ何か所も原発がある、そしてそいつらの管理は信用できない、となれば「冷静になれ、さわぐな」て発言することに何の意味があるのか。各自の判断で、自分が最適と思うことすればいいと思うよ。
日本にいるのが不安で外国へ行きたい人は行けばいいし(日本が嫌なら出ていけという意味ではないよ)、西日本に行きたい人は行けばいいし、子どもを留学させたい人はすればいいし、ミネラルウォーターしか飲みたくない人はそうすればいい。何もしない人は、自分の判断でそうしてる(そうせざるを得ないのもまた一つの判断でしょ)んだから、自信もてば?
今回の地震津波原発災害で学んだことの一つは、ネットで有名な「反日国家」はけっこういい奴だったってこと。ワタスは、中東や北アフリカでせっせと軍事介入している西側民主主義国家のほうが好戦的だろ?と思ってるんですが、こんなまたとない機会なのに某国はミサイル飛ばしたりしないじゃん。某国も尖閣諸島に上陸してないし。むしろ義捐金送ってくれたり救助隊だしてくれたりしてる。それが奴らの作戦なのじゃ、プギャー!ていう意見にはあまり説得力感じないね。
まあ、周辺の国々にしてみれば、日本がなんとか原発災害を食い止めてくれないと、自分らも多大なる影響を受けちゃうし、できる範囲で手伝おうとするのは自らの「国益」のためにも当然の行為と思うよ。しかしなー。今回のような事態が起きたのが近隣の他国だったりしたら、日本国内でどんだけ吹きあがった人がいただろうか。それを考えると、それこそ「冷静に」自省する必要があるんではないかね。