海外経験とナショナリズム:雑感

まあ、お気づきの方もおありかと思いますが、ワタスは諸般の事情あってバイリンガルでして、アメリカ国歌は歌ったことがあるが日本の国歌は歌ったことがないという歪んだ(?)子ども時代をおくりやした。子どもだったせいもあるけど、自分のアイデンティティーとやらの危機を感じることもなく、適応していたんではないかな。こちらではてなハイク サービス終了のお知らせ例として挙がっているような、愛国心の高まりは残念ながら経験できず今日に至っております。
また、逆に海外から帰国してどーしても日本の社会になじめずに、再び海外に出てしまう人も少なからずいますが、なんとなーく日本で大人になってしまいましたなあ。いつの頃からだろう、日本だろうがどこだろうが、いい人もいれば悪い人もいる、便利なところと不便なところがある、結局人間の考えることややることに大差はない、って思っちゃったんだよね。強いて言うなら、日本人といるときの方が、言葉遣いや服装に気を使うくらいかな?
昔の記事だけど、2008-11-21 - おこじょの日記こんな風に書いたことがあるんだよね。

これはあくまで想像ですが。日本人のいわゆるエリート男性って、マイノリティを実感する経験がないから、外国へ行ってマイノリティの立場に立たされると、なにかがかきたてられてしまうのかな。

大人で、それなりの社会的立場ってものがあれば、日本国内なら暗黙のうちに立場に見合った態度で接してもらえるじゃん。でも海外へ行っちゃうと、そんなこと周りは気にしないというかそもそも立場とか知らないし。日本でもそうだと思うけど、土地の言葉で意思疎通が十分でない外国人って、めんどくせーって感じであしらわれる。それは日本人だから軽く見られてるんじゃなくって、言葉が十分じゃない人はみーんなそう扱われてるんだけど、不安定な状況にあると、自分が軽く扱われる=日本が軽く見られてるのだ!て思っちゃうのかもしれない。
それとこれはワタスも経験あるけど、外国で「なんで日本では○○って××なの?」というような結構説明が難しい質問をされることがある。ここでよく日本語でやるような説明、「○○は××と一般的には言われるようですが、実は△△なのです」みたいなこと言おうとするから、失敗しがち。自分がどう思っているかを語り、もしその話題に興味がなければ「興味がないので知らない」で済ましちゃってOKだと思う。我こそは日本の代表なりって気負っちゃうと、あとでつらいと思うんだ。
ワタスが海外で経験した質問を2つほどをご紹介。
Q:日本にはどうして女性の天皇がいないの?おかしいよね。
A:日本の法律では、男性だけが皇位につくことができます。これを変えようとする動きもありましたが、first emperorのY-geneを継承していない女性は適さないとの意見があり、流れてしまいました。私は女性が皇位についても構わないと思っています。
Q:日本のテレビ番組って、どうしてつまらないの?
A:私はほとんどテレビは見ませんので、わかりません。

まあ、外国人に対して多少アレな回答をしたところで、彼らも1日たったら内容なんて忘れてるでしょうし、問題ないでしょう。返答次第では、sexistとかracistとかultra-right wing とか思われるかも知れませんが。。。「日本よい国強い国」みたいな主張をするときは上の3点に是非ご注意を。おおむね、海外のエリートな方々はそーゆーのお好きでないことが多いです。