国際的な子どもを育てるには?

国際的な感覚を持たないと、こんな(asahi.com(朝日新聞社):「戦後レジーム脱却」 超党派「創生日本」が運動方針 - 政治 asahi.com(朝日新聞社):「戦後レジーム脱却」 超党派「創生日本」が運動方針 - 政治)大人になっちゃいますよ!なんてな。いや、マジで。
アメリカでは、裕福な親の間で中国語を中心に子どもをアジアで学ばせるのが流行ってるそうな。American Kids Immersed in Chinese, Asian Education
結構びっくりだったのはこの辺:

Despite Duncan’s articulate urgency (and the public example of Rogers and a few others like him), America is so far utterly failing to produce a generation of global citizens. Only 37 percent of Americans hold a passport. Fewer than 2 percent of America’s 18 million college students go abroad during their undergraduate years—and when they do go, it’s mostly for short stints in England, Spain, or Italy that are more like vacations. Only a quarter of public primary schools offer any language instruction at all, and fewer high schools offer French, German, Latin, Japanese, or Russian than they did in 1997. The number of schools teaching Chinese and Arabic is so tiny as to be nearly invisible.

Meanwhile, 200 million Chinese schoolchildren are studying English. South Korean parents recently threw a collective hissy fit, demanding that their children begin English instruction in first grade, rather than in second. Nearly 700,000 students from all over the world attended U.S. universities during the 2009–10 school year, with the greatest increases in kids from China and Saudi Arabia. “Not training our kids to be able to work and live in an international environment is like leaving them illiterate,” says David Boren, the former U.S. senator and current president of the University of Oklahoma. The gap between our ambition and reality yawns wide.

米国は今のところ国際市民を生み出すことに失敗しつつある。米国民でパスポートを持っているのはわずか37%だ。1800万人の大学生のうち、在学中に海外へいくのは2%未満で、ほとんどが休暇程度に英国、イタリア、スペインに行くくらいだ。公立小学校で外国語を教えるのは4分の1以下、1997年に比べてフランス語、ドイツ語、ラテン語、日本語、ロシア語を教える高校は減ってしまった。中国語やアラビア語を教える学校は少なすぎて、見えないくらいだ。なのに、中国では2億人の児童が英語を学んでいる。韓国では、親たちが2年生からでなく1年生から英語を教えるべきだと吹きあがった。2009-10年にかけて70万人の留学生が米国の大学で学び、最も増加が著しかったのは中国とサウジアラビアの学生だった。前上院議員オクラホマ大学長のデイヴィッド・ボレン氏は「国際的な環境で暮らし、働くことができるように子どもを育てないことは、彼らを文盲にするに等しい」と言う。理想と現実のギャップは激しい。

たしかに、まだ心の柔軟な子どもの頃であれば、異文化交流を通じて他者への共感が高まったりするかもなー。あと、異文化の中でいかに自分の考えを伝えるかってことも、学びになるよね。

最近はどーか知らんのだが、20年くらい前まではエリート留学はエリート男性が職場から派遣されて行くもの、ノンエリート留学は女性中心、みたいなとこがあったような。高校生のホームステイ留学とかも、女子は割と行くけどエリート大学狙いの男子はあんま行かないみたいな。そのせいか知らんけど、エリート男性って留学経験ある人でもレイシズムミソジニー全開だったりするのがイタタな時がありますな(ワタスの経験より)。しかも、そーゆー発言を「言ってやった」みたいな態度でされると、聞いてるこっちが恥ずかしくなるっつーの。
それはともかく、米国が海外で展開してる戦争がうまくいかないのも、兵士たちに外国に対する興味や共感が欠けてるせいなのかなーとは思う。日本を占領してた頃は、日本語を勉強してやってきたドナルド・キーン氏みたいな人がいたんだけど、今イラクやアフガンでそーゆー人が活躍できてるのだろうか?海外派兵が初めての外国ていう若者が、現地の文化や習慣を尊重できるような教育がちゃんとなされてるの?
お金持ちの子どもだけでなく、ふつーの子どもたちが広い視野を持てるような教育がいいね!