また米国様に怒られちゃうんじゃないかな?

今朝NHKのニュース見てたら、経団連ミャンマー訪問してた。そしたら、「人件費が安く、経済発展の著しい東南アジアでは…」て言うナレーションが入ってた。をいをい、あっちの人を安くこき使いたいという欲望丸出しじゃねーの。こーゆー無神経な態度が反感買うんだよ、と思ったよ。
ところで、安倍首相が月末に訪米するらしいっすね。安倍訪米前の水面下交渉で日本側は早くも大幅譲歩強いられた|NEWSポストセブン

昨年末に「オバマ大統領と1月中に会うと約束した」と自信満々に訪米を言明しながら、米国側から屈辱的な門前払いをされた経緯があるだけに、ようやく念願がかなっての訪米となるが、そこでは米国からTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加の表明という踏み絵を迫られる。

いや、問題はそこだけじゃないだろ。朝日新聞デジタル:慰安婦の強制「示すものない」 首相、軍の直接関与否定 - 政治 朝日新聞デジタル:慰安婦の強制「示すものない」 首相、軍の直接関与否定 - 政治のとか、憲法の見直しとか、尖閣をめぐって中国と対立を深めていることとかも問題視されると思うぞ。
安倍氏的には(日本政府的には)、ハーグ条約批准とか集団的自衛権見直しとかで釣り合いをとる気かもしれんが、うまくいくとは思えないなあ。だって、女性の権利に鈍感な国と戦略的な同盟組んでるって、オバマ氏の支持層の考えと真っ向対立だもん。2期目の大統領選では、女性やマイノリティの票が多くとれたから、勝てたんだから。憲法の見直しも同様。米国様が与えたありがたい人権概念のつまった憲法を見直すだと?笑止、って言われちゃうよ。
最後に外交問題だけど、民主政権時からずっと米国様は両国でよく話し合って解決してほしいっていうスタンスだよね。こっちに話を振るなって。でも日本政府がひたすら強気なのは、米国様と安全保障条約を結んでるからで、要するに「おらおら、こちとら米国様がついてるんだぞ」ってことでしょ。おもいっきし、米国様に迷惑かけとるやん。これ、いい加減米国様ぶち切れて「中国いって謝ってこい」とか言い出しかねんよ。
米国様は今中国と事を構えたいなんてこれっぽっちも思ってないだろうし。ああいう強権的な政府があるおかげで、地域の安定が保たれててありがたいと思ってるんじゃないの。リビアやシリアみたいな内戦が中国で起きたら、目も当てられんよ。東アジアが一気に不安定になっちゃう。
つうわけで、安倍首相の米国様行きが気になりますねー。

米国様の2月5日の報道発表では

米国政府の広報官、ヴィクトリア・ヌーランド氏の記者インタビューがおもろかった。http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/02/203780.htm#JAPAN

QUESTION: Okay. Well, how about Japan and this accusation by the Japanese that the Chinese have locked radar onto one of their destroyers? Did that come up, or is that something that doesn’t rise to the – something you don’t think is serious and doesn’t rise to the level of the Secretary mentioning it to the Chinese Foreign Minister?

MS. NULAND: Well, beyond saying that regional security issues as a whole came up, I’m not going to get into any further detail of the phone conversation. I will say that with regard to the reports of this particular lock-on incident, actions such as this escalate tensions and increase the risk of an incident or a miscalculation, and they could undermine peace, stability, and economic growth in this vital region. So we are concerned about it.

Jill, in the back.

QUESTION: Wait, can I just ask about --

MS. NULAND: Yeah.

QUESTION: I mean, did it or did it not come up with the conversation with the Chinese? And if you don’t know, that’s one thing. If you do know and you’ve been – there’s been some decision made that you don’t want to say that it came up in the conversation, I’d like to know the rationale behind it. It seems to me that Japan is a treaty ally of the United States, and if there is a belligerent action taken against a treaty ally of the United States, it would seem to me to be entirely appropriate for the Secretary of State to raise that with the country that committed the belligerent act.

MS. NULAND: Again, Matt, I will – I’m happy to check on your specific issue. We have shared today what we care to share from that conversation, including the fact that it covered regional security. But I will check on your question.

ムッソリ−ニはいいこともした、ですってよ

よりによってナチスの犠牲となったユダヤ人の追悼集会で発言したそうですわ。Berlusconi defends Mussolini, draws outrage from political left - Reuters

Speaking at the margins of the event in Milan, Berlusconi said Mussolini had been wrong to follow Nazi Germany's lead in passing anti-Jewish laws but that he had in other respects been a good leader.

"It's difficult now to put yourself in the shoes of people who were making decisions at that time," said Berlusconi, who is campaigning for next month's election at the head of a coalition that includes far-right politicians whose roots go back to Italy's old fascist party.

"Obviously the government of that time, out of fear that German power might lead to complete victory, preferred to ally itself with Hitler's Germany rather than opposing it," he said.

"As part of this alliance, there were impositions, including combating and exterminating Jews," he told reporters. "The racial laws were the worst fault of Mussolini as a leader, who in so many other ways did well," he said, referring to laws passed by Mussolini's fascist government in 1938.

Although Mussolini is known outside Italy mostly for the alliance with Nazi Germany, his government also paid for major infrastructure projects as well as welfare for supporters.

ミラノでの式典で、ベルルスコーニ氏はムッソリーニはナチ・ドイツの後を追って反ユダヤ法を成立させたのは間違っていたが、その他の面ではよい指導者だったと発言した。来月の選挙で、イタリアの旧ファシスト党の流れをくむ極右政治家をふくむ連立党の党首としてのぞむベルルスコーニ氏は、「当時その決断をした人々の立場に立って考えるのは難しい」と発言した。「当時の政府は、ドイツの完全勝利を恐れて、ヒットラーのドイツに反対するよりも同盟することを選んだ。この同盟の一環として、ユダヤ人と戦って排除するという面があった。指導者としてのムッソリーニの一番重い罪はこうした差別的な法律だが、他の面ではよくやった」として、1938年に成立した法律に言及した。ムッソリーニはイタリア国外ではナチスとの同盟で知られているが、その政府は大規模な公共工事や支持者に対する福祉政策で知られている。

ナチスほどひどくないにしても、当時約4万人いたユダヤ人が迫害を受け、1万人が国外に追放され、追放されたものの多くがアウシュヴィッツなどの強制収容所で亡くなったそうでつよ!

批判を受けて、氏は発言を引っ込めたそうだけど、以下の流れがまるで東洋のどこぞの国みたいで、イヤんな感じ。

Faced by the onslaught of criticism, Berlusconi later issued a statement saying he had always condemned dictatorships and regretted not having spelled that out in his earlier remarks.

"There can be no misunderstanding about the fascist dictatorship," he said, accusing the left of capitalizing on his earlier comments for cheap political gain.

However, it was not the first time Berlusconi has defended Mussolini, whose status in Italy remains deeply ambiguous 67 years after he was executed by communist partisans while trying to flee to Switzerland in April, 1945.

Many Italian politicians, including the speaker of the Lower House of parliament, Gianfranco Fini, come from the ranks of the old Italian Social Movement (MSI) which grew out of the fascist party, although Fini and others have renounced the far right.

猛烈な批判を受け、ベルルスコーニ氏は自分はずっと独裁制を批判してきたし、そのことを最初に言わなかったことを後悔していると後で声明を出した。「ファシスト独裁制について誤解はない」といい、安易な政治的点数稼ぎのために彼の発言を利用したとして、左派のせいにした。しかし、氏が共産主義者らによってスイスに逃亡しようとしたところを1945年4月に殺害されたムッソリーニを擁護するのは、初めてではない。下院議長のGianfranco Fini氏をはじめ、多くのイタリアの政治家はファシスト党に発するイタリア社会運動(MSI)幹部の出である。

碧猫さん、ありがとうございました

碧猫さんことid:felis_azuriさんとは、ネット上だけでしたが長く交流させていただいておりました。トップのパンダバナーも、いただいたものです。昨年の晩秋ごろから、お見かけしないのでどうしたのか気になっておりました。年明け早々、ブクマ経由で10月にお亡くなりになっていたことを知り、とても驚き、なかなか記事を書く気になれずにいました。
彼女の記事は、いつも深い知識とユーモアに満ち溢れていました。もう読めないのかと思うと残念でなりません。このところの世の中の動きを、彼女だったらどのように切り取っていたでしょうか。
このブログのリンク先とパンダバナーは、このまま残しておきたいと思います。

根深い社会の問題@インド

デリーでは、ボーイフレンドとバスに乗っていた女子学生が、なんと車内で集団暴行され、道路にうち捨てられ重傷を負うという痛ましい事件があった。一説によるとバスの乗務員までが加わっていたという。India 'gang-rape': Student, friend attacked on Delhi bus - BBC News
それを受けて、女性に対する暴力の根絶を訴えた学生たちが抗議行動をし、これを警察が鎮圧するという事態に。しかし、首相をはじめ政府関係者がデモ隊と話し合ったのは、抗議行動が激化してから1週間もたってからだったそうだ。しかもデリー市の警視総監は男性だってスリにあったりして危ない目にあっているなどと発言して、皆の怒りを買ったという。India's rulers 'too slow' over rape protests - BBC News
こうした無責任は態度の背景には:

Many attribute such attitudes to the sheer hubris of India's ruling class - "they are our rulers, not representatives", was an angry refrain during the protests last week - in what many cynics describe as a modern-day "feudal democracy".

Others argue it points to the increasing disconnect between India's rulers and its people, the perpetuation of what many call a paternalistic ruling class which talks to its citizens rather than listening to them. Many politicians and bureaucrats appear to lack communication skills to engage with a young, increasingly empowered and aspirational citizenry, who are demanding more from their rulers. "Young India, old politicians," as author Gurcharan Das once described this dichotomy.

Such alienation bodes ill for the future of the world's largest democracy, some think. Analysts like Pratap Bhanu Mehta argue that it leads to the disengagement of democracy from legitimacy. "India's citizens vote in large numbers", he says, "but if the same citizens were truly engaged in the process of making laws, laws would be seen as legitimate and there would be minimal need for enforcement".

I believe there is one more reason for this anomie: the decline of genuine mass politicians.

Time was when India was known for its charismatic, mass-based politicians - Jawaharlal Nehru, Indira Gandhi, Jayaprakash Narayan were just some of them - who could easily lead from the front. Today, there are only a handful, two of whom - Mayawati and Mamata Banerjee - are actually women. The reticent prime minister himself has never won an election, and Mrs Gandhi and her son and heir apparent, Rahul Gandhi, hardly speak to the citizens.

多くの人が、インドの支配階級の傲岸が背景にあるという。「彼らは支配者であって、代表者ではない」とは、先週のデモで繰り返し聞かれた言葉だ。多くの皮肉屋は現代の「封建民主主義」だと指摘する。一方で、支配層と民衆のかい離を指摘する意見もある。父権主義的な支配層は、市民に意見を聞くよりも、命令することが当たり前になっていると。多くの政治家や官僚は、政府により多くを求める、若くて意識の高い市民と会話するすべを持っていない。作家のGurcharan Dasは、この分断を「若いインド、老いた政治家」と語った。このような排除の姿勢は、世界最大の民主国家の将来に影を落とすと考える識者もいる。 Pratap Bhanu Mehtaは、このままでは民主主義の正統性が損なわれると主張する。「インド市民の投票率は高いが、彼らが本当に立法過程にかかわっていれば、法の正統性が保たれ、法を守らせるための努力も最小限に済むだろう」私は、このアノミーの原因には、本当の大衆政治家がいなくなったこともあると思う。かつて、インドはJawaharlal Nehru, Indira Gandhi, Jayaprakash Narayan など、民衆を先導できるカリスマ的な大衆政治家で知られていた。今日ではすっかり少なくなってしまい、うち二人(Mayawati と Mamata Banerjee)とも女性だ。 現職の寡黙な首相は選挙を勝ったわけでないし、Sonia Gandhi氏とその後継者と目される子息は、民衆と対話をすることはほとんどない。

世襲政治家が民衆とかい離って、まるでどこぞと一緒じゃないですか。

軍隊と性欲

こちらの記事なんですが、悪意はないんだろうけどモヤモヤする。軍隊とはレイプするものである - 感染症は国境を越えて - アピタル(医療・健康) 軍隊とはレイプするものである - 感染症は国境を越えて - アピタル(医療・健康)
レイプが「やむにやまれぬ性欲」にかられての行動とは思えないんだけど。なぜ、相手の同意も得ずにそーゆー行為を行うのか?「やむにやまれぬ性欲」の解消法として、なぜレイプを選択したのか?そこをはっきりさせないと、いつまでもなくならないんでは?
実際、アメリカ軍は性犯罪予防プログラムで啓発活動とかやってんだけど。軍隊は性欲を抑えられないというような見方は彼らの努力を台無しにするんじゃないかね。http://www.sexualassault.army.mil/prev_reduce_offender.cfm
訳してみたよ。

どうしたら私は性暴力を犯すリスクを減らせますか?

性暴力は2人以上の人がかかわるものです。あなたが性暴力の罪で問われないためには:
性暴力は犯罪であることを忘れないように。あなたは行動の責任を問われます。
パートナーがあなたの行動に同意していることを確かめましょう。性的な活動を行う前に、パートナーからの同意が法的に必要です。相手が意識を失っていたり、アルコール・薬物・疲労などにより眠っている場合、同意できません。
パートナーとなりうる人が成人であることを確かめましょう。知らなかったは言い訳になりません。州によって「同意できる年齢」、すなわち性的活動ができる年齢は異なります。州によっては18歳以上です。
あなたの期待をパートナーとなりうる人に伝えましょう。誤解やコミュニケーションの不足は、特によく知らない人間同士の場合において、職を失う危険な状況をつくりえます。
過度の薬物やアルコール摂取は控えましょう。アルコールや薬物を使用した人間は、起きたことについて正確に思い出せません。
以下に当てはまったとしても、拒否は拒否であることを忘れないように。
同意したが、相手の気が変わった場合
キスをしたり「誘っていた」場合
あなたと以前性行為をしたことがあった場合
アルコールを飲んでいた場合
煽情的な服装をしていた場合
パートナーの気持ちがはっきりしないと感じたときは、きちんと質問するように。「拒否は拒否」です。

この考え方を全員に徹底できれば、性犯罪犯さないんじゃないの?

気持ちはわからんでもない

自民党圧勝しましたね。維新もかなりとりましたね。ワタスはどっちにも投票しなかったけど、そちらを選んだ人の気持ちは想像つく。それと、投票率が6割切ったのもわかる気がする。どーせ自民党が勝つのは見えてるんだから、投票したって仕方ないって感じ。
自民党に投票したのは、「やっぱ経験豊富な自民だよね」ていう人や、民主政権で割を食った人かな。維新に投票したのは、「はっきりものをいう人が好き」「自民も民主も手垢がついて嫌だ」ていう人かな?いずれも身近な人たちを見ての推察ですが。「はっきりものをいう人が好き」は年配の人や女性、「自民も民主も手垢がついて嫌だ」は若い人、って感じかな。橋下氏や石原氏は、口調だけは断定的だが実績はショボいんだけどね。清新さだけを求める人は、経験が人を育てるという一面に目が行ってないOR軽視しているのかもね。
近頃よく思うんだ。「みんな生きてる限り何らかの既得権者」なんだ、と。だから、誰かの既得権を取り上げれば、必ずそこに不満がでる。そこで不満を持った側が、「なんであいつからも取り上げないんだ、ずるいではないか」ということになると、実に不毛な既得権さがしになっちゃうんだな。ところが、みんな一致して非難できる対象がある。それは「外国」だ。悪いものは外からやってくるてことにすれば、団結できるんだよね。
しかし、そこには重大な落とし穴がある。だって、外国へ輸出することで稼いでるし、食料は輸入しないとやっていけないのに、最大の市場にして、切っても切れない関係の隣の国と「あえて」もめようってんだから。原発再稼働云々よりよほど明日の生活を左右しかねないのに、なぜか「国際協調」は大きな話題にもならんかった。アメリカとさえ仲良くできれば、ほかとどーなってもいいっていうのはどー考えても無理なのにね。ワタスは、震災からの復興を妨げたのは東京都が尖閣諸島を買おうとしたことにあると思ってるけど。
これから高齢化社会の負担がのしかかるし、これが日本が強気をみせる最後の機会かも。やっぱ現実路線しかないように思うんだが。かつて戦争に踏み切ったときは若年世代がいっぱいいたけど、今や相撲部屋すら若者が志望しない時代に「戦争だウォー(ダジャレ)」と盛り上がれるだろうか?それから、ワタスが心配するのは排外主義的な言論がテロを引き起こすんじゃないかってこと。アメリカで議員が撃たれたとき、あるいはノルウェーで子供たちが撃たれた時のように。事件後、アメリカでは茶会が勢いを失い、ヨーロッパでも排外主義が下火になったけど、どーなるか心配だ。そんな事件が起きずに済むことを祈ってる。